早稲田大学スポーツ科学学術院
アスレティックパフォーマンス研究室
Athletic Performance Laboratory
Athletic Performance Laboratory
アスレティックパフォーマンス研究室(主宰者:平山邦明 准教授)は、2018年にスタートしました。
「アスリートの身体運動パフォーマンス向上と外傷・障害予防に資すること」を目的として、研究・実践活動を行っています。
スポーツ現場で生じた課題や疑問の解決に向けて科学的に研究し、得られた知見を学術論文として世界に発信するとともに、
科学的根拠に基づくコンディショニング・トレーニング指導や競技サポートができる人材育成に取り組んでいます。
当研究室の活動にご興味のある方は、お問い合わせよりご連絡ください。
≪募集中≫
ポストドクトラルフェローなど
博士後期課程の大学院生
修士課程の大学院生
早稲田大学スポーツ科学部生によるゼミ見学や相談も随時受け付けております。
研究活動やゼミの様子
2026年8月15日
平山邦明が筆頭著者を担当した論文が公開されました。
Associations between jump-derived mechanical indicators and sprint performance across sprint sections in baseball players
(野球選手におけるジャンプ由来の力学的指標とスプリント区間別パフォーマンスとの関連)
Kuniaki Hirayama, Seiichiro Takei, Noriko Uehara, Motoki Katsuge, Takuya Yanaka, Benio Kibushi,
Keishu Tsuchihashi, Hiromu Watanabe, Hyo Kitamura, Hiroto Asano, Hanye Zhao, Kosuke Hirata,
Patria A Hume
International Journal of Sports Science and Coaching 2026年8月
大学野球選手62名を対象に、ジャンプ動作の測定値(パワーなど)と40m走の各区間タイムとの関係を調べたところ、スタート直後の加速(0〜10m)には反動動作なしのジャンプにおける「パワー発揮能力」が、それ以降の区間にはデプスジャンプ(ボックスからの落下ジャンプ)における「着地からの素早い跳び返し能力(リアクティブ筋力)」が、それぞれ関連していることがわかりました。この結果は、走る局面によって重要な体力要素が異なる可能性を示しており、選手の測定・トレーニング方法を考えるうえで参考になります。
2026年7月28日
今年度4月に獲得した科研費の情報を更新しました。過去の競争的資金の獲得状況などは教員プロフィールのページに掲載しています。
アスリートの方向転換能力向上と外傷予防を目指したタイプ別筋力トレーニングの検証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2026年4月 - 2030年3月
代表 平山 邦明
Higher Eccentric Strength Mitigates Deceleration Performance Decline During Repeated Deceleration Tasks
(より高い伸張性筋力は、繰り返し減速動作におけるパフォーマンス低下を軽減する )
Kaito Nakata, Aaron Uthoff, Kuniaki Hirayama
International Journal of Sports Physiology and Performance 2026年4月
本研究では、伸張性筋力(筋肉が伸びながら力を出す能力)が高い選手ほど、繰り返しの減速動作でもパフォーマンス低下が抑えられることが示された。一方で、短縮性筋力(筋肉が縮みながら力を出す能力)はこのパフォーマンス低下には有意な関係が認められていません。したがって、減速パフォーマンスの維持には伸張性筋力の向上が重要であると言えます。
「学術論文の解説」ページで内容を紹介しています。
Enhancing reactive strength index through braking-phase focused verbal instruction
(ブレーキ局面に焦点を当てた言語指示によるリアクティブストレングス指数の向上)
Kuniaki Hirayama, Shingo Nakai, Takafumi Kubo, Seiichiro Takei
Frontiers in Sports and Active Living 8 1698649 2026年3月27日
本研究は、ジャンプ中の「着地して衝撃を受け止める局面(ブレーキ局面)」に注目した声かけ(キューイング)が、瞬発力を高めるかを検証したものです。その結果、この局面で強く力を出すように指示すると、特別なトレーニングをしなくても瞬発力の指標がその場で向上しました。これは、筋肉の使い方(神経筋の働き)が即座に変わるためと考えられます。身体を上に押し上げる局面で頑張ると高く跳べそうですが、その前のブレーキ局面で力を出すことで、瞬発力が高まるという仮説を立証したものになります。
2026年3月04日
日本バレーボール学会第31回大会で修士課程の佐藤颯真君がポスター発表を行いました。
バレーボールにおけるディグの移動パフォーマンス ―競技レベルによる違いとその要因―
佐藤颯真, 松井泰二, 平山邦明
2026年2月22日
NSCAジャパンS&Cカンファレンス2025で博士後期課程の中田開人君が口頭発表をおこないました。
片脚ジャンプテストは方向転換動作中の下肢の不良アライメントの予測ツールとなり得るか?
中田開人、大森康暉、干場拓真、Aaron Uthoff、 Patria Hume、平山邦明
こちらの研究はオークランド工科大学(ニュージーランド)との共同研究です。
2026年1月28日
1月28日に修士論文の口頭審査会がおこなわれました。
佐藤颯真:バレーボールにおけるディグの移動パフォーマンス
―競技レベルによる違いとその要因―
2026年1月26日
1月23日に修士論文・卒業論文発表会を行いました。
今年度は平山が特別研究期間のため参加できませんでしたが、大学院生中心に準備・運営をして例年通り実施することができました。
また、非常勤講師として1年間学部ゼミをまとめ上げてくださった鈴木聡一郎先生もご同席くださり賞をご準備くださいました。
2025年12月19日
去る12月9日に博士論文の公開審査会が行われました。
黒崎ひかる:走運動における加速および減速パフォーマンスと力の立ち上がり率との関係―筋収縮様式の違いに着目して―
勝毛志輝 :初期加速疾走におけるステップに応じたレジスタンストレーニングの効果検証
Is the Agility Test-Derived Change-of-Direction Deficit a Valid Indicator of Time Loss During Directional Change?
Hironaga Ito, Kuniaki Hirayama, Yuto Naito, Takao Akama
Journal of Science in Sport and Exercise 2025年11月18日
本研究は、アジリティテストから算出される「方向転換デフィシット(方向転換に伴うタイムロス)」が、実際の方向転換能力を正しく示す指標かを検証しました。若年サッカー選手を対象に比較した結果、アジリティテスト由来の値は方向転換走テストほど正確ではなく、特に動き出し速度のばらつきが影響することが示されました。選手の敏捷性評価には、アジリティテストと方向転換走テストの併用が重要であることが明らかになりました。
≪アジリティと方向転換走の違い≫
アジリティは何かに反応して(認知を伴う)素早く方向転換をする運動を指すのに対し、方向転換走は事前に決められた地点で(認知をほぼ伴わずに)素早く方向転換をする運動を指します。
2025年11月6日
平山邦明が責任著者を担当した論文がオンラインで公開されました。
Investigation of factors contributing to agility in prepubertal soccer players
Hironaga Ito, Kuniaki Hirayama, Yuto Naito, Takao Akama
Scientific Journal of Sport and Performance 5(1), 150-157 2025年10月24日
本研究では、小学生年代のサッカー選手を対象に、アジリティ(反応を伴う方向転換)のパフォーマンスに関わる要因を調べました。その結果、反応の速さ・短距離ダッシュ・方向転換のうまさが敏捷性を左右することが分かりました。成人では筋力や技術が重要ですが、子どもでは「素早く反応して動く力」を育てることが鍵になりそうです。
2025年10月12日
平山邦明が担当した論文についての情報を掲載しました。
発育期サッカー選手における体組成と方向転換能力の関係
伊藤 大永, 平山 邦明, 内藤 雄斗, 赤間 高雄
スポーツ科学研究 22 31-37 2025年10月11日
発育期のサッカー選手を対象に、体組成と方向転換能力の関係を調べた研究です。体脂肪率が高いほど方向転換走の総時間は長くなるものの、方向転換のに要す時間には影響せず、また体重と腹囲の比が筋量の良い指標となることが示されました。
2025年9月5日
「学術論文の解説」のページを新たに作りました。
出版した論文の内容をわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください!
Muscle contraction type-specific association of acceleration and deceleration performance with rates of
force development
(筋収縮様式特異的な加速・減速パフォーマンスと力の立ち上がり率(RFD)の関係)
Hikaru Kurosaki, Ema Tsubota, Motoki Katsuge, Kosuke Hirata, Kuniaki Hirayama
PeerJ 13:e19862 2025年8月12日
加速と減速では必要とされる「RFDのタイプ」が異なることが初めて明確になりました。加速と減速を「別々の能力」として捉え、それぞれに応じたトレーニングを行うことで、競技現場でのスプリントや方向転換のパフォーマンス向上が期待されます。
Relationships between the ground reaction force during initial sprint acceleration and the vertical force–velocity profile
(スプリント走の加速初期の地面反力と力-速度プロフィールの関係)
Motoki Katsuge, Hikaru Kurosaki, Hiromu Watanabe, Sohma Kambayashi, Kosuke Hirata, Kuniaki Hirayama
PLoS One 20(7) e0328225 2025年7月15日
「前半は筋力勝負(強く押す力)」「中盤はパワー勝負(素早く押す力)」という役割分担が明確になりました。スプリントを「一歩目からのストーリー」として捉え、ステップごとに最適化したトレーニングを組み合わせることで、競技現場での短距離加速力を効果的に伸ばせるかもしれない。
2025年2月7日
軽井沢でゼミ合宿を行ってきました。
大学院生含め、学年の枠をこえた交流が活発にあり、
非常に充実した時間を過ごすことができました。
2025年1月30日
修士論文の口頭審査会が行われました。
内藤遼太:コレクティブエクササイズが安静立位姿勢とスクワット動作時の筋活動に与える影響
北村彪 :スナッチ、クリーン、ジャンプスクワットで発揮される力学的パラメータの比較
2025年1月27日
修士論文・卒業論文発表会を行いました。
卒論生は、卒業論文からプレゼンテーションまでさらに進化していました。
皆さんよく頑張りました!
修士の二人は審査会に向けてさらに頑張りましょう。
今回はゲスト審査員として青木達さん、小山孟志さんにもご参加いただきました!
Portions of the force-velocity relationship targeted by weightlifting exercises
(オリンピックリフティングがターゲットとする力-速度関係の領域)
Seiichiro Takei#, Sohma Kambayashi#, Motoki Katsuge, Junichi Okada, Kuniaki Hirayama
Scientific reports 14(1) 31021 2024年12月28日
ウエイトリフティング種目は「低~中速域」の力-速度関係を効果的に鍛える運動であることが示されました。種目ごとの特性を理解し、「どの速度域を伸ばしたいのか」に応じてトレーニングを組み合わせることで、競技特性に沿った効果的なパワー向上が可能になります。